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2022/10/01

支台築造 グラスファイバー TFCシステム 特徴その②

前回の記事で根管の形態に合わせてグラスファイバーを設置するお話をさせて頂きました。
グラスファイバーを設置することで根管の強化、破折抵抗が増すのですが更に術式がポイントになります。
きちんとした手順を踏むことで著しく接着強度が増し、根管の一体化が実現可能になります。
治療手順
ラバーダム
まずラバーダムを行います。
ラバーダムを行うことで唾液の排除、防湿下で治療します。
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EDTAで洗浄
根管内はマクロレベルだと削った後の削片がたくさんあり汚れているため、EDTAを用いて十分な洗浄を行います。
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アクセルの使用
次亜塩素酸ナトリウムを使用してますので残留している場合、接着強度が低下します。
次亜塩素酸ナトリウムを分解するためにアクセル入りのブラシを用います。
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ボンディング処理
グラスファイバー、根管内にそれぞれ専用のプライマー処理を行い、接着強度を上昇させます
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グラスファイバーを根管形態に合わせて設置
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光照射を行いグラスファイバーの筒を経由し深部まで光が浸透しますので根管と強固に接着します。
以上の手順を踏むと、築造体(土台)が根管と強化されます。
TFCシステムは根管の強化、破折抵抗の向上、接着強化による根管の一体化を実現させます。
副院長 歯科医師 大島 光慶