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2021/03/22

VPT (Vital Pulp Therapy)の適応症 ➁

前項目に続いてVPT (Vital Pulp Therapy)についてまとめます。
VPTとは生活歯髄保存療法といい,神経を残す治療の事を指します。
神経へ進行したむし歯を歯髄炎と言いますが以下の分類に分けることができます。
むし歯のステージで正常歯髄、可逆性歯髄炎、不可逆性歯髄炎、歯髄壊疽の4つの分類されます。
正常歯髄は神経がむし歯に感染していない状態
  可逆性歯髄炎は冷温水痛(+-)歯髄反応あり 自発痛なし 自発痛はズキズキしている状態です
不可逆性歯髄炎は自発痛(+)歯髄反応ない場合があり
歯髄壊疽は 歯髄が感染している状態で歯髄反応なし
可逆性歯髄炎はVPTが適応で神経を残せる可能性があるため積極的にVPTを検討します。
簡潔に言うとズキズキしていないけど、痛みありかつ歯髄反応がある状態です。
ズキズキしている状態は不可逆性歯髄炎であるためVPT適応ではありません。
次回は診断に必要な歯髄反応と冷温水痛の検査について説明します
GC NEX MTAセメント カタログ参照
副院長 歯科医師 大島 光慶