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2023/05/30

感染根管でも痛みがでない場合の根拠

感染した根管でも症状がないことは臨床でたくさん遭遇します。
同じレントゲン所見でも痛みが出る場合もあれば全く痛みが出ない場合もあります。
何故でしょうか?
それは免疫が関わってきます。
免疫機構が感染をコントロールしていれば症状は発現しません。
逆に免疫よりも感染が上回れば炎症が惹起され痛みを自覚するようになります。
これはSiquelaが発表した有名な論文で真ん中の線を上に越えない限り、病気とならず症状が出ません。
むしろ治療によって真ん中の線より下回れば治癒していくのです。
免疫とのバランスが根の病気は非常に重要であると示唆した論文になります。
副院長 歯科医師 大島光慶