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2020/04/13
抜歯を回避する方法 その3意図的再植法
前回のコラムで根の治療の治りが悪い場合には外科治療の2つの方法で対応すると説明しました。
外科治療は歯根端切除術(外科的に根の切断をする方法)と意図的再植法の2種類で対応します。
今回は意図的再植法について説明します。
意図的再植法はどんな治療法かと言いますと簡単に言いますと
『一旦抜歯して、悪い病気を取り除いて、抜いた歯を元に戻す方法』です。
そんな方法で歯はもつの?と考えられる方も多いかと思いますが、
きちんと手順を踏めば、かなり高い成功率を誇ります。
根の治療でできない部分を外科的に除去して、適切な処理を行い元に戻せば抜歯した歯でも安定します。
短時間で元の場所に戻し、固定することによって時間が経つと安定して揺れもおさまり噛める歯となります。
ただし歯自体が細い・脆い、抜歯を行うのに相応しくない根の形態異常など、意図的再植法を行えない場合もありますので症例によると思います。
抜歯する前の歯を残すための方法として最後の砦のような治療法だと考えています。
副院長 大島 光慶