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2020/05/06
抜歯を回避する方法 その4 APF
前々回、被せ物を入れる歯の条件としてフェルールが必要なことを説明しました。
フェルールについては以下をご参照ください。
抜歯を回避する方法 フェルールについて
フェルールとは歯の被せ物をいれる際に必要な歯の厚み・高さの事を指します。
フェルールがない場合には以下の2つの方法を行うことによってフェルールを作ります。
APFとエクストルージョンによってフェルールを作ります。
今日はAPFについて説明します。
APFとはApically position flapを指し、日本語表記では歯肉弁根尖則移動術のことです。
簡単に説明するなら歯茎を下げる手術です。
図をご覧になってください。歯茎が下がっているのがわかります。
様々な目的で使用できる手術なので多くの症例で対応しています。
2つの写真を出します。今回のケースでは最初、歯の厚みが薄くて被せ物を入れらない状態でした。
APFを行うと歯茎を下げることが出来るので歯茎の中に埋まっている歯を出すことが可能になります。
APF後の写真では歯の厚みが十分確保されているのがわかります。
歯茎に埋まってしまった歯でもAPFを行うことによって十分な歯を確保することができるようになります。
本来なら抜歯と診断されるような歯でもAPFで抜歯を回避して欲しいと思います。
図 コンセプトをもった予知性の高い歯周外科処置 クインテッセンス出版株式会社
副院長 大島光慶