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2023/09/05

根管治療中断の転帰

根の治療(根管治療)を途中で中断した場合、どのような転帰を辿るかを説明していきます。
1:被せ物のスペースがなくなる
根の治療をする場合、一時的に噛み合わせを低くしていることがあります。
短い時間であれば問題ないのですが、長時間治療を受けずにいると噛み合わせが変化していき被せ物を入れるスペースがなくなります。
2:歯の破折
一番怖いのが破折です。根の治療が終わらずに放置しておくと被せ物で歯が守られていないため破折するリスクがあります。
適合のよい被せ物入れることで破折抵抗が下がります。そして細菌の侵入を防ぎます。
写真にあるように根管治療をしていたにも関わらず、治療中断していた症例です。
この症例は大きく破折しており痛みを訴えて受診されました。
きちんと治療を受けていれば抜歯とならずに済んだのに、こういう症例をみるととても悲しくなります。
根管治療は治療してから被せ物を入れるまでが治療です。
痛みがなくなってもきちんと治療受けることで自分の歯を守ることが出来ます。
最後まで治療を諦めることなくきちんと受けて頂ければと思います。
副院長 歯科医師 大島光慶