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2023/04/10

神経が生きている 死んでいるとは どういうことなのか?

よく歯の神経が死んでいるとか 生きているとか言われますが
臨床的に歯の生死を識別するのは困難です。
神経が死んでいる状態はどういうことかと言いますと、歯の歯髄腔(神経のある部屋)に血流がなくなった状態を言います。
簡単に言うと、神経の生死は血流の有無なのです。
血流の有無を調べる検査は開業医レベルの歯科医院には高価な検査機械のため置いてありません。
どうやって我々は神経の生死を予測しているかというと、歯髄電気診や温熱診を使います。
しかしこれは血流を調べる検査ではなく、神経の反応を調べる検査です。
複合的に検査を行い、生死判定を予測します。
歯髄が死んでいる状態は根管内を覗くとよくわかります。
マイクロの写真を載せますが、黒くなっているのがわかるでしょう。
これはむし歯ではなく、血流を失った神経になります。
黒く乾燥してるのがわかります。
綺麗にしていくと、根管内は洗浄されていきます。
副院長 歯科医師 大島光慶