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2021/08/30

付着歯肉の重要性

FGG、CTGを理解する前に歯周病学的な知識が必要になります。
今日は付着歯肉についてお話させて頂きます。
付着歯肉とは角化歯肉という組織のある特定の部位になります。
正確には角化歯肉の厚みから歯周ポケットを引いた差が付着歯肉の厚みになります。
付着歯肉を求める計算式
付着歯肉の量=角化歯肉の厚み-歯周ポケット量(mm)
たとえば角化歯肉の厚みが6mmで歯周ポケットが3mmの場合、
付着歯肉の厚みは3mmとなります。
歯がある限り、付着歯肉は計測できます。
歯肉ー歯槽粘膜境を別名 MGJと表記します。
MGJは歯肉の可動する部位と非可動する部位の境界になります。
MGJから上の青い部分が角化歯肉になります。
付着歯肉は臨床的にとても重要な組織になります。
次回は付着歯肉がないことで起こる合併症についてお話させて頂きます。
図 コンセプトを持った予知性の高い歯周外科処置 小野善弘ら クインテッセンス出版株式会社より参照
副院長 歯科医師 大島 光慶