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2020/07/27
インプラントコラム#6 インプラントの寿命 後編
インプラントを長く使い続けるためには、インプラントのトラブルにつながる要因を取り除いてから治療するのがとても大切です。
特にインプラントにおける以下のリスクは十分配慮しなければなりません。
1)歯周病
歯周病が進行している場合には積極的な治療を行い、安定した歯周状態に改善させなければなりません。
重度歯周病罹患の方のインプラントはハイリスクとなります。
2)喫煙
喫煙者のインプラントは治療予後が悪いので禁煙が最低条件となります。
3)糖尿病
糖尿病は傷が治りにくい感染症と引き起こす可能性があるため、血糖コントロールを安定しなければ,治療が難しくなります。
4)骨粗しょう症
特にビスフォスフォネート製剤内服している場合には顎骨壊死となる可能性があるため
インプラント治療が難しくなります。
5)年齢
成長途中の未成年者や代謝が低くなった超高齢者は治療の可否について検討が必要です。
インプラントを長く持たせるには、我々の治療アプローチも大切ですが
患者さん毎の全身の状態を精査し、可能な限りリスクを下げて治療を行うことがインプラント寿命の
延伸につながると考えています。
図 ストローマンパートナーより参照https://straumannpartners.jp/medical/implant/life-of-the-implant/
副院長 大島 光慶